【経済指標】過去最悪！ 小売売上高

べいかぶ@BEIKOKU_STOCKです。

米国 小売売上高が発表されました。前の月に比べて8.7％減少し、

1992年の統計開始以来、最大の下げ幅を記録しました。

小売売上高は米国の小売店の売上を測定する指標であり、

GDPの7割を占める個人消費や消費者信頼感とも相関性があります。

そのため、米国の景気を確認する重要な統計値に位置付けられています。

チャート

突き抜けてますね、リーマンショックを大幅に上回る下落率です。

3月~4月の数値になり、コロナによるシャットダウンは3月中旬からなので

来月はこの数値をさらに下回るのでしょうか？

小売高内訳

引用先：https://www.census.gov/

2月の小売業界の売上は5292億ドル。

コロナショックで3月の売上高 4830憶ドルに減少しています。

次に小売業界の内訳を確認。

小売売上高 2月-3月比較

規模の大きい順で並べると

車両・部品、食料・飲料店、非店舗小売業者、飲食店、総合スーパーとなります。

非店舗店、アマゾンのような企業が台頭していることが分かります。

アパレルが前月比 50%減と報道されていましたが、規模で考えると

小売売上高に与える影響は小さいですね。

コロナショックにより売り上げが伸びたものは

食料飲食店・総合スーパー・非店舗。大きく下がったものは、

車・飲食店・ガソリンステーション・アパレルとなります。

生活必需品はロックダウンの影響が小さく健闘していますが、

先行きの不透明感から車などの高額な商品や家具・嗜好品は買い控え。

ロックダウンの影響をもろに受ける飲食店や娯楽などは

売り上げが激減しています。こうしてみるとロックダウン下でも

影響が軽微なものが結構あります。下落時のデフェンシブ性と相関が

ありそうなので要チェックかも。

◆小売売上高（車両・部品除く）

引用先：https://www.census.gov/

影響の大きい車両・部品を除いた数値になります。

前月比は-4.5減。前年比では70億ドル減の-1.7%減。

車（高額商品）の落ち込みが大きくかつ売上高も大きいので

統計値に対する影響は甚大ですが、その他の小売に関しては額で見ると

1年前の水準に戻る程度。ここをどう見るか？

ロックダウンが解除されたら比較的、飲食店の戻りは速そうですが....

車業界は厳しい時期が続くかもしれませんね。

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