べいかぶ BEIKOKU_STOCK's blog

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リスク

BEIKOKU_STOCKです。

 

今日はリスクの概念について

一般的にリスクとはどのように定義されているのでしょうか?

 

 

 

デジタル大辞泉小学館)で調べてみると

危険の生じる可能性。危険度。また、結果を予測できる度合い。

予想通りにいかない可能性のことと記載されています。

 

一般的に株式市場のリスクは価格変動のことで標準偏差(σ)で表します。

リスクは正規分布に従って分布しており、±1σ の範囲に 含まれる確率は 68.27%、

±2σ : 95.45%、 ±3σ : 99.73%  となります。

 

リスク(価格変動)をグラフで表すと以下のようになり

 

f:id:BEIKOKU_STOCK:20200119193222p:plain

 リスク(価格変動)の約7割が±1σの範囲に分布することが分かります。

 

つまり、リスク 標準偏差(σ)が大きな銘柄は価格変動が大きく

大きなリターンを生む可能性がある一方で損失も大きくなる可能性があるわけです。

 

一般的にリスク 標準偏差(σ)とリターンの関係は以下のようになっており

      株式 小型株  > 株式 大型株  >  債権 

        リスク大                 リスク小

 

債権に比べると株式のほうがリスクが高く

高いリスクをとる代わりに、高リターンを享受できることが分かっています。

 

また、リターンの目標値を設定したときには

リスクを抑え、高リターンを得る(シャープレシオ)なる 考え方もあり

リターンを棄損せずにリスクを低下させることが、重要な命題となってきます。

 

では リスクにはどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、一般的な2つのリスクについて説明します。

  1. ステマティックリスク
  2. 非システマティックリスク(アンシステマティックリスク) 

 

ステマティックリスクとはいわゆる【市場が持つリスク】で分散投資しても

低減しきれない、市場リスクのことを言います。 

具体例でいうと 市場金利、景気の動向、為替、政治・政策などが挙げられ、

市場全体の要因によるリスク(価格変動)となります。

 

一方、非システマティックリスク(アンシステマティックリスク)は

上記以外のリスクとなり、個別銘柄がもつ固有のリスク(不祥事、倒産、粉飾決算

のことを指します。

 

このリスクはだいたい30~40銘柄に分散投資をすることで ほぼ取り除くことが可能で

最終的にはシステマティックリスクのみに収束することができます。

 

ただ、上記の銘柄数を保有するための 売買手数料、決算や動向確認の手間を考えると

これらを継続・維持していくことは困難だと思います。

この点、セクターや指数を丸ごと購入することで、分散投資をはかれている

ETFがリスク面・手数料面でも優れており、合理的な投資手法であることが

よく分かります。

 

私の能力では10銘柄程度が限界だと思うので、やみくもに銘柄数を増やすことはできず

効率的な分散投資を行い、リスクを下げる必要があります。

 

効率的な分散投資・・・ その指標として用いられるのが相関係数です。

相関係数とは各銘柄の価格変動の連動性を示す定量値のことで

たとえば、保有している銘柄と相関係数が高い(=同じ値動きをする)ものに

投資しても、分散投資によるリスク低減効果は低いですね。

 

 また、債権は株式に対して逆相関(=株価が上がると債権は下がる)なので

ポートフォリオに加えることでリスク低減に非常に高い効果が

得られることが分かります。

 

リターンとの兼ね合いもあるので 必ずしも逆相関の銘柄をポートフォリオ

加える必要はなく、完全に正の相関ではない限り 分散投資の効果は得られるのですが

銘柄リスクを完全に排除できる銘柄数(30~40銘柄)を所有することはできないため、

意図的に相関係数が低い銘柄を組み合わせることで、効率的なリスク低減が

図れると考えています。