歴史的低水準！ADP雇用統計の内訳に迫る！

べいかぶ@BEIKOKU_STOCKです。

先日、ADP雇用統計が発表されました

長期投資家にとって 2日程度のタイムラグはあまり意味はなく

雇用統計のほうが大事と思っているため あまり重視していませんが

コロナショックの影響で歴史的な統計値が出ていたため、

失業率の予測と備忘録を兼ねてまとめてみました。

ADP雇用統計とは？

米国の大手給与計算アウトソーシング会社である

ADP（Automatic Data Processing社）が算出・公表する統計値です。

米労働省による雇用統計の2日前に発表され、非農業部門雇用者数の結果を

予想する先行指標でばらつきが大きい統計値とも知られています。

ADP雇用統計値

引用先：https://adpemploymentreport.com/

2003年-2020年のデータになります。

今回発表された4月の統計値は -2023.6万人と歴史的な低水準。（先月-2.7万減）

グラフを見るとロックダウンの影響がいかに凄まじいか分かります。

2009年のリーマンショックが大したことがないように見えますね。

2000万人の雇用が失われたわけですが　

次に事業規模とセクターで内訳を確認していきます。

事業規模

✔小企業：-6,005,000人

　　・1-19 employees： -3,361,000

　　・20-49 employees ：-2,644,000

✔中企業：-5,269,000人

 　　・50-499 employees :-5,269,000

✔大企業：-8,963,000人

 　　・500-999 employees ：-1,342,000

　　 ・1,000+ employees ：-7,621,000

 引用先：https://adpemploymentreport.com/

大企業のレイオフが多いですね。

比率が分からないのでなんとも言えませんが

大企業に従事している人数が多いのでこのような結果になっていると推測。

 セクター

✔製品製造： -4,229,000人

　・Natural resources/mining ：-78,000

　・Construction ：-2,477,000

　・ Manufacturing ：-1,674,000

✔サービス：-16,007,000人

　・Trade/transportation/utilities -3,440,000

　・Information -309,000

　・Financial activities -216,000

　・Professional/business services -1,167,000

　・Education/health services -971,000

　・Leisure/hospitality -8,607,000

　・Other services -1,298,000

 引用先：https://adpemploymentreport.com/

セクター毎の分析になります。

製品・製造が400万人に対してサービスが1600万人の雇用減となります。

サービスのほうが減少数が多く、景気の落ち込みに弱いことが伺えます。

また、雇用者減が目立つセクターは 株価の戻りも悪いです。

まとめ

✔2020年4月のADP非農業部門雇用者数　2023.6万人減

✔企業規模では大企業の減少が最も多く、896.3万人減

✔セクター毎では製品製造が400万に対して サービス業が1600万人  

　減少が大きい 景気動向に敏感なセクターは以下。

　☯Leisure/hospitality -860万人

　☯Trade/transportation/utilities -344万人

　☯Construction -247万人

労働人口を1.6億人として、ADP雇用統計が2000万、失業保険申請者数が

ざっくり 3000万人。ここから失業率を推測すると12.5~18.7%になります。

金曜日に雇用統計が発表され、歴史的なデータがでてくると思うので

固唾をのんで見守りたいと思っています。

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