【20 Q3決算】 マイクロソフト 決算 ～コロナの影響は～

べいかぶ@BEIKOKU_STOCKです。

マイクロソフトの第3・四半期（3月31日まで）決算が発表されました。

コロナウイルスによるシャットダウンがマイクロソフトの決算にどのような

影響を与えたのかを検証していきます。

MSFT Q3決算

Q3決算

・総収益：350億ドルで対前年+15％

 

・営業利益：130億ドルで+25％

 

・純利益：107億ドルで+22％

 

・EPS:1.40ドルで+23％

増収増益！第3四半期の総収益に与えるコロナウイルスの影響は

最小限だったとの声明も発表しています。また、自社株買いと配当の形で

株主に99憶ドル へ還元（前年比33％増）しています。

コロナウイルスの影響で企業のテレワークや教育機関のオンライン事業の

急増でAzure、やTeams、Microsoft 365などの企業向けオフィス、クラウド部門が好調。

特にTeamsビデオ会話は3月に1000％急増しています。

コロナウイルス蔓延が本格化した四半期の最後の数週間で

Windoos製品や広告費が削減されたものの、クラウド部門の大幅な成長で

相殺されている形になります。

部門別収益

MSFTの総収益は下記で構成されていて、部門別の収益を確認します。

・Productivity and Business Processes　(office、Linkedinなど）

・Intelligent Cloud（Azureなどのクラウドサービス）

・More Personal Computing（Windows製品、ゲーム機器）

https://www.microsoft.com/

それぞれの収益は15%増、27%増、3%増となっています。

特にクラウド部門は27%増となっており、コロナショックの影響をほとんど

受けず力強い成長を持続。この決算でMSFT稼ぎ頭にまで成長しました。

☟MSFT 企業分析

beikoku-stock.hatenablog.com

製品ごとの収益

https://www.microsoft.com/

Azureの伸びは59％と、前四半期の62％から若干減速しましたが、

コロナショックにもかかわらず、Office製品を含めて2桁代で力強く成長し

影響が軽微だったことが伺えます。

コロナウイルスの影響でWindows、Surface、広告費などが収益が0~1%成長と

低下していますが、前年比マイナスになった部門がありません。

ゲーム部門が低調だったのですが、巣ごもり消費で2%増に成長。

Q4収益見通し

https://www.microsoft.com/

コロナショックが本格化するQ4見通しですが強気です。

Q3同等以上の収益の見通しを立てています。

More Personal Computing（Windows製品、ゲーム機器）は下げると

思ったのですがほぼ横ばい予測。

まとめ

約20%の増収増益。100億ドルに上る株主還元と最高の決算だと思います。

皮肉な結果ですが、シャットダウンによるテレワークや教育機関の

オンライン事業の急増がマイクロソフトの成長を後押ししていて、

Office、クラウド部門は依然として2桁代の成長を持続しています。

次の決算でコロナショックの本格的な影響を織り込んでくると思いますが

影響は軽微にとどまり引き続き力強く成長していくものと思われます。

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